街のニーズを見極め、喜ばれる価値を提供する。ホテルメトロポリタン 鎌倉・川崎、2020年春開業に向け全力疾走 - CITY UP!

COLUMN

街のニーズを見極め、喜ばれる価値を提供する。ホテルメトロポリタン 鎌倉・川崎、2020年春開業に向け全力疾走

2020年1月14日

ホテルメトロポリタンは「やすらぎと華やぎが出会う場所。」をコンセプトに展開するJR東日本グループのホテルブランドです。東京、池袋などのターミナル駅を中心に、都会での滞在にふさわしい、機能的かつ洗練されたサービスを提供しています。
2020年春より新たな拠点に加わるのが、鎌倉、川崎。メトロポリタンブランドとしては初の神奈川県進出となります。
今回は同じ県内でありながら、エリア特性が異なる2つのホテルについて、それぞれの魅力やテーマ実現への取り組みを各総支配人、担当マネージャーに聞きました。

 

古き良き街の中に、新たな発見を。
「ホテルメトロポリタン 鎌倉」のテーマは “心魅かれる新たな古都へ”

2020年4月24日に開業予定のホテルメトロポリタン 鎌倉は、JR鎌倉駅東口から徒歩2分の若宮大路沿いに位置する、地上5階建て138室の街ナカホテルです。街並みと共存する温かみのある外観、緑いっぱいの前庭、中庭。ロビーには縁側のようなテラスが施されるなど、四季の移ろいを体感できる工夫が随所に散りばめられています。ホテルのテーマは「心魅かれる新たな古都へ」。全国有数の人気観光地・鎌倉で、どのような新しさをアピールしていくのでしょうか。
総支配人を務める深澤一郎さんはこう話します。

(右より)日本ホテル株式会社 ホテルメトロポリタン 鎌倉 総支配人 深澤一郎(ふかさわ・いちろう)さん
同 フロントマネージャー 兼 営業企画マネージャー 渡邊智彦(わたなべ・ともひこ)さん

 

「鎌倉に訪れる人の大多数は、日帰り旅行客。あえて宿泊をして、早朝や夜の街の魅力を知る方は決して多くないと捉えています。例えば、仏閣での坐禅体験は早朝6:00から開催していますし、鎌倉五山をすべて周遊するとなると丸2日はかかります。幾度となく鎌倉に足を運んでいただいた方にも滞在し、これまで知りえなかった魅力、新しさに触れていただきたい。そんな思いを込めて、テーマを『心魅かれる新たな古都へ』としました」(深澤さん)

鶴岡八幡宮のご神木にならい、前庭にはいちょうを植栽

 

現在予約受付中の「開業記念・鎌倉散策グッズ付プラン」には、まさに、ゆったりと鎌倉を散策してほしいという思いが込められています。「Maker’s Shirt 鎌倉」とホテルのダブルネーム仕様のトートバッグ&ハンカチなどが特典です。

「『Maker’s Shirt 鎌倉』は、鎌倉に創業して25年以上の歴史を持つ人気シャツメーカーです。こうしてこの土地だからこそ実現できるコラボレーションプランで、最初のお客様をお出迎えできるのはとても嬉しいことですね」(深澤さん)

宿泊を促すことで、局所的に集中してしまいがちな日中の観光客を分散化させ、近年地域の課題となっているオーバーツーリズムの解消にも寄与していきたい、と深澤さんは話します。

ロビーにある縁側のようなテラスからは、中庭の風景が楽しめる

鶴岡八幡宮の二の鳥居が見えるお部屋も

 

ホテルメトロポリタン 鎌倉の大きなトピックスは、鎌倉初出店となる「Café&Meal MUJI」、「MUJIcom」の施設内オープンです。フロント兼営業企画マネージャーの渡邊智彦さんは、今回タッグを組むことになった背景をこう語ります。

「メインダイニングとなる『Café&Meal MUJI』のコンセプトは“カラダにやさしく、世界にやさしく、食べて美味しい『素の食』”。化学調味料は最小限に抑え、保存料は一切使用しない非常にシンプルな調理法、そして地元の食材を生かすという考えが、私たちの方向性とマッチしたため、タッグを組むことになりました」(渡邊さん)

地元の食材が存分に味わえる「Café&Meal MUJI」

「『Café&Meal MUJI』の営業時間は朝食6:30から、ディナーは22:00までと周辺施設よりも少し長めに設定いたしました。宿泊されるお客さまはもちろん、地域にお住まいのみなさまにも愛され、選ばれるホテルになれるよう、共に目指してまいります」(深澤さん)

 

音楽・アート・食で地域の魅力を余すところなく表現する
「ホテルメトロポリタン 川崎」

一方のホテルメトロポリタン 川崎は、「川崎駅西口開発計画」の一環として2020年5月18日に開業予定。16階建て、304室の大規模ホテルです。JR川崎駅西口とはデッキでつながり、スムーズにアクセスできる好立地となっています。ホテルのテーマは「出会いと物語の始まる場所」。総支配人を務める金田文典さんはこのテーマを設定した背景についてこう話します。

日本ホテル株式会社 ホテルメトロポリタン 川崎 総支配人 金田文典(かねだ・ふみのり)さん

 

「川崎は、音楽・アート・スポーツ・先端産業・研究開発など多様な領域の“最先端”と出会える街です。そうした風土をホテルの随所に反映させることで、訪れた方に多くの出会いを提供し、それぞれの物語をつむいでいただきたい。そんな思いからホテルのテーマを『出会いと物語の始まる場所』としました」(金田さん)

川崎市は、世界水準の音響と評されるホール「ミューザ川崎シンフォニーホール」をはじめ、2つの音楽大学、4つの市民オーケストラなど多くの音楽資源を持つ「音楽のまち」です。そうした街の“らしさ”を表現するべく、ロビーにはグランドピアノを設置。ジャズをはじめ、季節に応じた音楽イベントやワークショップを開催する予定です。

音楽のまちのホテルを堪能してもらうため、客室に置かれるメモには音符を施した

 

営業企画・広報マネージャーの豊田知子さんは、このホテルには川崎らしさを表すもう1つの特徴があると言います。

日本ホテル株式会社 ホテルメトロポリタン 川崎
営業企画・広報マネージャー 豊田知子(とよだ・ともこ)さん

 

「『市民生活の中で芸術・文化が薫るまち』にある1ホテルとして、パブリックエリアの一部を若手芸術作家の応援の場にしたいと考えているんです。主に国内で活躍する作家の作品を一部定期的に入れ替えていき、多くのお客さまとの“出会い”を創出する。いわばギャラリーのようなイメージです。絵画だけでなく、版画や織物など幅広いアートの展示を企画中で、将来的には作家によるワークショップや食事会も実施したいですね」(豊田さん)

館内のインテリアデザインには「SUPPOSE DESIGN OFFICE Co.,Ltd」を起用。
やすらぎと華やぎのある空間に

客室は全室禁煙で、クイーンは23 ㎡以上、ツインは30㎡以上、
バス・トイレセパレートタイプ(洗い場付きバス)で快適さとゆとりのある設計となっている

 

常に変化をもたらし、お客さまを飽きさせない工夫は音楽やアートに留まりません。オールデイダイニング「Terrace and Table(テラス アンド テーブル)」では店内を3つのエリアに分け、ホール席では、フレンチ・イタリアン・中華・アジアなど航海を楽しむ気分で味わう各国料理のブッフェ料理“Voyage Buffet”(ボヤージュ ブッフェ)を、テラス席ではワンプレートディッシュやBBQなどのアウトドアグルメを、個室では洋食のコース料理をそれぞれ提供。ビジネスでの用途やプライベート時の気分やイベントに合わせて使い分けることができます。

「ライブ感と活気に満ちた食のシーン」がテーマのブッフェレストラン「Terrace and Table」

 

「このレストランでは、“川崎にゆかりのある土地の食材”も積極的に使用したいと考えています。例えば、川崎市の水源である足柄上郡山北町や『崎・崎モデル』連携協定をしている宮崎県、市内で日本初の県人会を立ち上げた沖縄県などの名産品ですね。まずはスイーツにどの土地の食材をどう取り入れようかと思案しています」(金田さん)

 

それぞれの街に見合った“ホテルの価値”を提供していきたい

オープンに向け、着々と準備が進んでいる鎌倉、川崎のホテルメトロポリタン。それぞれの街の中で、どんなホテルを目指していくのでしょうか。

 

ホテルメトロポリタン 鎌倉の深澤さん、渡邊さんが共に挙げたのは“スタッフの意識”です。

「ホテル業界ではハードウェア(建物・設備)、ソフトウェア(サービス・企画)、ヒューマンウェア(スタッフの意識)が大切な3要素だと言われています。その中でもヒューマンウェアが良いホテルを目指す上でのカギとなります。なぜなら、ハードウェアもソフトウェアも結局は人が動かすもの。最終的にお客さまの心を動かすのは、人なんです。こうして3つのバランスを築き上げながら、お客さま1人ひとりに『自宅に帰ってきたような安堵』を感じてもらえるホテルになりたい。そう思っています」(深澤さん)

「ホテル建設中に、地中から瓦や瓦毛などの埋蔵物が発掘されたのですが、その際、この土地を築き上げた悠久の時を感じずにはいられませんでした。これから20年、30年という長い時を共に歩むために、地域の方々、何度も鎌倉に足を運んでいる観光客の声に真摯に耳を傾け、情報を循環させていきたい。そしてスタッフ全員が個性あふれる『鎌倉のコンシェルジュ』となれたらいいなと。それにはまずみんなで『鎌倉検定』に合格しなければ(笑)」(渡邊さん)

 

一方、ホテルメトロポリタン 川崎の金田さん、豊田さんは“川崎の魅力を再発見できるホテル”を目指したいと話します。

「政令指定都市として名が通っていながら、意外と知られていないのが、品川と横浜のちょうど中間に位置し、羽田空港へもアクセス抜群だという川崎のロケーションの良さ。まずは、そのことをアピールし、観光・レジャーのみならず、出張時にも、宿泊地の候補に加えられるようなホテルになりたいです。利便性は、時間の価値をぐっと引き上げます。ぜひそのことを1度、私たちのホテルに宿泊し、体感していただけたら」(豊田さん)

「川崎という街の魅力を、変化をつけながら表現していきたい。そして多くの人に『また来たい』と思っていただけるホテルにしたいですね。そのためには、街を積極的に知る姿勢が大切です。先日は『カワサキ ハロウィン 2019』翌日に行われた清掃活動にスタッフ15名で参加しましたが、今後もこうした地域貢献活動に協力していけたらと考えています。2023年には、東海道五十三次の2番目の宿場である『川崎宿』ができてからちょうど400周年を迎えます。そうした節目にも街を盛り上げる一翼を担えるよう、プランを構想中です」(金田さん)

 

それぞれの街のニューフェイスとして来春デビューを果たす2つのホテルメトロポリタン。
今後ますます注目が集まりそうです。