想像力を刺激する展望施設 「SHIBUYA SKY」にかける想い - CITY UP!

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想像力を刺激する展望施設 「SHIBUYA SKY」にかける想い

2019年8月31日

渋谷最高峰となる約230m、遮るものが何もなく圧巻のパノラマビューを誇る展望施設「SHIBUYA SKY」。日本最大級の屋上展望空間からの景色もさることながら、想像力を刺激する空間演出に満ちた新感覚の展望施設はどのように生まれたのか迫りました!

SHIBUYA SKYについて語る2人

渋谷スクランブルスクエア株式会社 SHIBUYA SKY 支配人 新屋潤

株式会社ライゾマティクス プロジェクトディレクター 有國恵介

 

複雑な経路を逆手に魅力創出、130ページの提案書を納品

有國 2年前、コンペにお声がけいただいたのが始まりでしたね。自分も渋谷に住んでいることもあり、「渋谷のプロジェクトをやりたい!」という想いが強くて。結果、提案書が130ページにもなってしまい、提出日に段ボールに入れて納品しました(笑)。

新屋 コンペに際してオーダーしたのは、屋上までの導線に、なにか“仕掛け”を提案してほしいということでした。1階から直通で展望施設階へ行ける設計ではないことが、SHIBUYA SKYのひとつの課題。上まで行く経路が複雑なのですが、それを逆手にとって、上にあがる期待感を醸成できたらなと思っていたんです。

有國 そもそも「展望台とは?」「渋谷というこの場所にあるべき展望施設の役割とは?」といった原点から問い直した提案がしたいと考えました。都内の代表的な展望施設に足を運んだのですが、どれも一過性のコンテンツが並んでいるように感じました。SHIBUYA SKYの最大の特徴は360°の眺望を望む、ルーフトップ。その場にどのようにあがってもらうのがいいのだろうかというところにストーリーを考え、それぞれの空間に役割を与え、その状況を1つ1つ作ることで普遍的な体験が作れるのではと考えました。

新屋 導線に根差した、一貫したストーリーを仕立て上げて、いろいろなコンテンツを盛り込んでいきましょうって提案をしてくださって。なおかつ、有國さんたちの熱意はそこだけに留まらず、こちらのリクエスト以上に様々なアイデアをいただき、すごく内容の濃いものにできるんじゃないかと期待がふくらみました。

 

「屋上=非日常空間」上昇体験で“解放感”を最大化

有國 僕らの役割としては、SHIBUYA SKYのてっぺんでお客さまの気持ちを”解放“させることだと思っています。都会の真ん中に、あの高さで空を眺めることができるルーフトップがあるって、実はそれだけでもすごいこと。建築の持つコンセプトに寄り添って、上昇と”解放”のイメージを空間に落とし込むようにつとめました。屋上を非日常空間ととらえて、日常から徐々に切り離してゆくことで、その”解放感”を最大化できればと考えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新屋 その一連の体験を見える化できるよう、入口から出口までのストーリーを、つぶさにつくり込んでもらっているんですよね。

有國 体験ストーリーのヒントとなったのは、人類が長年培ってきた、巡礼様式や通過儀礼の流れです。それらの役割は、一度自分を“日常”から切り離して“非日常”を体験し、そしてまたいつもの“日常”に戻るということ。非日常を体験したあとの日常は、自分自身も、見える景色も少し変わっていますよね。展望台って根源的になんだろうと考えたときに、「より高いところへ登りたい、まだ見ぬ物を見たい」という知的好奇心が形になったものだと思います。この流れはそのまま当てはまるなって思ったんです。それを現代の技術で形にしてはどうかなと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新屋 ある種、人間の原体験ですね。一方で私たちはもっと単純に、渋谷を盛り上げたい、多くの人に来てほしい、遊んでほしいとも考えていて。渋谷ってスクランブル交差点だけではなく、もっと楽しい街なんだと認識してもらいたい。「楽しいな、面白いな」っていうのを、よりオリジナル性高くつくっていきたいという想いが、今回、“体験”として落とし込まれているのかなと感じています。上まで行って帰ってきた快感や感動が、お客さまの中に感覚的に残ればいいなと思っています。

大切なのは“あなた”の感覚、お客さまを主役にした体験を

新屋 SHIBUYA SKYの屋上にあがったときの感動は本当に、他には代えがたい“解放感”や気持ちよさがありますよね。渋谷の熱気や東京の広さを感じたり、富士山も見えるので日本を意識したり。でもそれだけでは飽き足らない!たとえば富士山に登ったら、すごく苦労するんだけど、頂上では見たこともない景色が広がっていて、すごく感動しますよね。そんな心の動きが伴った体験を、展望施設でも具現化していきたいですね。

有國 そうですね。体験としては、屋上に立った“あなた”の感覚を大切にしたいので、主役はその場に立つお客さまです。「景色すごいな」っていう気持ちを持ち帰るだけでも十分楽しめるのですが、ただ景色を眺めるだけでは無く、そこにさり気なくお客さまの気づきを誘発するような演出を散りばめています。

新屋 体験することの裏側にあるストーリーを大切にはしているけど、演出もしっかり組んでますよね。

有國 14階から屋上までの導線と、屋上、また46階の回廊と、それぞれの役割に応じて、展望体験を底上げするような演出を考えています。お客さまの想像力を刺激することで、「見る」という行為に気づきを与える。そんな体験を目指しています。

 

SHIBUYA SKYが届けたいメッセージとは?

有國 渋谷の街ってすごくノイジーですよね。他の街だったらネガティブに聞こえてしまいそうですが、それが魅力としてブランディングできている街ってたぶんない。多種多様な人がいて、文化的なものもあって、街に統一したフォーマットがないことが渋谷らしさかなと感じているんです。

新屋 私は渋谷で働いて13年になりますが、街を定期的に見ると、すごい速度で街の様子が変わっているなと実感します。どんどん変化していく様は、非常に面白いなと思っています。

有國 そのスピーディーに移りゆく街の頂上に建つ施設で提供されるものは、人類が根源的に持つ「まだ見ぬものを見たい」という普遍的な欲求を形にした体験なんですよね。その対比が展望台自体の意味性を高めていくと思うんです。これこそが、渋谷の街だからこそできることですよね。新しいクリエイションが生まれる街らしく、そこを訪れた人たちの想像力を育てる場が、街の中心にある。SHIBUYA SKYで気づいた「見ることへの新たな物差し」を持ち帰り、彼らが街に降りていくことで、街との循環が生まれる。そうすると、未来が少し変わる。そんなことをイメージしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新屋 そんな循環が生まれるといいですよね。マーケティングとしては、今後会員パスみたいなものをつくっていく予定なので、浸透させたいです。同時に、とても便利な場所だからこそ目もくれず通過してしまう人もいるのかなと思っています。そういった人たちを、いかにSHIBUYA SKYのルーフトップまで上げるか…というのが課題です。

有國 「渋谷に来たら、SHIBUYA SKYに行かなきゃ!」みたいにセットで語られるくらいシンボル化したいですね!このプロジェクトに携わる中で大切にしていることのひとつに、「時代性」というのがあります。これから未来をつくっていくために、ポジティブに明日と向き合いたくなるような体験価値を提供できると、今の時代に必要な「未来を見通す力」を育てることに繋がると思っています。

新屋 SHIBUYA SKYの演出企画にあたり、ライゾマティクスさんをはじめ、毎週20名以上のメンバーで集まり、約2年プロジェクトを進めてきているので、ぜひご来場したお客さまには、圧巻のパノラマビューをご覧いただくとともに、未来を展望するきっかけの場になれたらと思っています。

SKY EDGE

CLOUD HAMMOCK

SHIBUYA SKY概要
フロア:14階(チケットカウンター)、 45・46階(屋内展望施設・スーベニアショップ・カフェ)、屋上(屋上展望空間)
高さ:地上約230m
営業面積:屋上展望空間約2,500㎡、 屋内展望施設約3,000㎡
入場料:2,000円(税込)
営業時間:9:00~23:00(最終入場22:00)

 

東京・渋谷の中心で“トーキョー・カルチャー”を世界に向け発信したい。

株式会社トランジットジェネラルオフィス
代表取締役社長 中村貞裕

2018年春にお声がけをいただき、プロポーザルコンペティションに参加しました。その時に提案したのは、東京・渋谷を代表する、そして世界に向けたSHIBUYAの魅力を凝縮した店づくりです。ビジュアルを主体に、どう表現していくのか検討した結果、渋谷カルチャーの特徴を捉えたミュージックバーという業態にたどり着きました。デザインは世界的に有名なデザイナー、トム・ディクソンを起用。SHIBUYA SKYにふさわしいオリジナルのデザインをつくり出すのに、1年間を要しました。SHIBUYAの街やスクランブル交差点をイメージし、幅15mにもおよぶDJブース一体型のカウンターは象徴的な存在。また、斬新なデザインが得意なトム・ディクソンの内装や家具・照明を組み合わせながらも、懐かしさと新しさを感じるモダンなラウンジで、東京を一望できます。音楽のセレクトなどをFPMの田中知之氏に監修してもらい、46階フロア全体の環境との統一感を意識しながらも、独自の存在感をもつ店になればと思っています。ここでご提供するのは、ホットドックやポテトなどのクラシックなメニューを東京らしくモダンにアレンジしたメニュー。今回フード監修を今最も注目されているシェフにお願いしています。フードやドリンクを楽しみながら、“トーキョー・カルチャー”を感じてほしいですね。SHIBUYA SKYには、世界中、日本中からさまざまな人が訪れます。新しい文化や人との出会いが生まれ、交わっていく体験を楽しんでいただきたいです。

トランジットジェネラルオフィスにとっても新たなチャレンジとなる「Paradise Lounge(パラダイスラウンジ)」。感度が高く、流行に敏感な人々が集う場に(図はイメージパース)

これほど気持ちいい屋上はない!景色と演出と接客でお客さまを魅了したい。

 

 

 

 

 

株式会社コングレ 施設・人材サービス事業本部東京事業部 営業2課
ディレクター 伊藤真純

SHIBUYA SKYの計画策定段階だった5年前から、運営面のコンサルティング業務に携わっています。私がプロジェクトに参加したのは3年前。お客さまに安全・快適に施設を楽しんでいただくためのオペレーションの検討やスタッフ採用の準備をしています。国内外の20以上の展望施設を視察しましたが、屋上に上がったときにこれほど「気持ちいい!」と感動したのは初めて!思わず大きく深呼吸をしたくなる広い屋上は圧巻です。また館内演出も充実しているので、天候が悪い日でも楽しめるのも特徴。渋谷という立地にあり、海外からの訪問者が増える大きな国際的イベント開催も控えたタイミングでのオープンです。さまざまな国・地域からお客さまをお迎えするので、言語対応はもちろん、お辞儀や所作など気遣いあるご案内で、日本の「おもてなしの心」を感じていただき、「また来たい!」と思ってもらえる施設にしていきたいです。季節や時間により異なる景色、来るたびに気づきや新しい視点を与えてくれる演出、お客さまに寄り添う接客などを通し、訪れるみなさまが渋谷のファンになってくださったら嬉しいです。またスタッフ一同、街のシンボルで働くワクワク感を味わいながら、渋谷の街のガイドのような気持ちで皆さまをお迎えする準備をしています。

 

Pick up Topics
「SHIBUYA SKY」の事前入場予約がスタート

9月1日(日)10時より、「SHIBUYA SKY」の公式サイト(htts://www.shibuya-scramble-square.com/sky)にて、11月 1日(金)~30日(土)分の入場予約を先着順で受付開始。チケットは 9時~22時の間の20分ごとの日時指定券(営業時間は9時~23時)となっており、12月1日(日)以降は、14階チケットカウンターにて当日券の販売も行います。なお、事前予約の際は「Webket」(https://webket.cpnw.jp/regist)の事前会員登録が必要。

■大人(18歳以上)=1,800円 (当日券2,000円)
■中・高校生=1,400円 (当日券1,600円)
■小学生=900円 (当日券1,000円)
■幼児(3~5歳)=500円 (当日券600円) Webketの操作方法やご利用環境に関する
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